シールド工事の安全衛生管理 safety-management

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立坑を上部から見下ろした様子

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シールド工事の安全衛生管理

地下という閉鎖空間で進むシールド工事には、地上工事とは異なる安全管理の視点が求められます。弊社が日々の現場運営でどのような取り組みを行っているかを解説します。

目次

  • 坑内特有のリスク
  • 送り出し教育
  • リスクアセスメント
  • 現場での基本動作(一声かけ・現地KY・指差喚呼)
  • 現場パトロールと安全教育
  • 工事・通勤車両の管理
  • 安全衛生委員会
  • 健康管理
  • そのほかの取り組み

坑内特有のリスク

シールド工事の現場は、地上の工事に比べて避難経路が限られ、異常時の対応がより難しくなります。酸素欠乏・出水・火災・重量物の取り扱いなど、坑内ならではのリスクを日常的に管理する必要があります。

これらは特別教育・技能講習といった資格制度でも重視されている項目ですが、資格を持っているだけでは不十分で、現場ごとの条件に応じた運用が欠かせません。

完成したシールドトンネル内部

完成したシールドトンネル内部

送り出し教育

作業員を現場へ送り出す前に、弊社独自の「送り出し教育」を行っています。担当する工事内容・現場特有の注意点・過去の類似災害事例などを事前に共有し、初めて現場に入る作業員でも安心して取り組める体制を整えています。

現場の特性(坑内作業・立坑作業・使用機械など)に応じた注意点を具体的に伝えることで、現場に入ってからの戸惑いや思わぬ事故を防ぎます。

リスクアセスメント

作業に着手する前に、工程ごとに潜む危険源を洗い出し、リスクの大きさ(可能性・重大性)を評価したうえで、優先順位をつけて対策を講じています。

危険源の洗い出し

工程・使用機械・作業環境ごとに、どのような災害が起こり得るかを事前に洗い出します。

リスクの見積り・評価

発生の可能性と被害の重大性から、対策の優先度を判断します。

低減措置の実施

設備面・作業手順面の両方から、リスクを許容できる水準まで下げる対策を講じます。

記録・見直し

評価結果を記録として残し、作業内容の変化に応じて定期的に見直します。

現場での基本動作

「一声かけ・現地KY・指差喚呼」の3つを日常の基本動作と位置づけ、現場で徹底しています。特別な資格や道具がなくても、意識ひとつで事故を防げる取り組みです。

1

一声かけ

機械を動かす前・重量物を移動させる前・持ち場を離れる前など、周囲に影響が及ぶ場面で必ず声をかけ合います。坑内は騒音や視界の制限もあり、「言わなくても分かるだろう」という思い込みが重大事故につながりかねません。都度声に出して確認し合うことで、認識のずれによる事故を防いでいます。

2

現地KY

作業開始前に、実際の作業箇所で当日の作業内容に潜む危険を洗い出し、対策を確認します。掲示物や資料だけでは気づきにくい、その日・その場所ならではの危険(照明の当たり方、足元のぬかるみ、作業員の動線の交錯など)を発見できる点に大きな意味があります。リスクアセスメントで洗い出した内容を、日々の作業レベルに落とし込む役割も担っています。

3

指差喚呼

機器の操作、スイッチの確認、合図の確認などの場面で、対象を指で差しながら声に出して確認します。目で見るだけ・頭で分かっているつもりの確認は見落としが起こりやすいため、指差しと発声を組み合わせることで確認の精度を高め、うっかりミスによる事故を防いでいます。

現場パトロールと安全教育

月2回以上

現場パトロール

事業主・安全管理者が全現場を巡回し、危険箇所や不安全行動がないかを確認しています。

月1回

全現場安全教育

全現場を対象に、月1回の安全教育を実施しています。過去の災害事例や季節ごとの注意点などを取り上げ、安全意識の維持・向上を図っています。

工事・通勤車両の管理

社内に安全運転管理者・副安全運転管理者を選任し、工事車両・通勤車両の安全管理を統括しています。

アルコールチェック

運転者は日々のアルコールチェックを実施し、記録を残しています。

車両使用記録簿

運転者は使用の都度、車両使用記録簿に記入し、利用状況を管理しています。

月1回の車両点検

毎月1回、全車両の点検を実施し、点検結果を記録に残しています。

ドライブレコーダー

あおり運転対策として、全車両にドライブレコーダーを取り付けています。

安全衛生委員会

月1回、本社にて安全衛生委員会の定例会議を開催しています。各現場からの報告をもとに、労働災害の防止対策や作業環境の改善について話し合い、決定事項を各現場へフィードバックする体制を整えています。

健康管理

年2回の健康診断を実施し、社員の体調管理を継続的にサポートしています。坑内作業は身体への負荷も大きいため、日常的な体調確認とあわせて、早期の異常発見に努めています。

そのほかの取り組み

熱中症対策

夏季は坑内・屋外ともに気温が上がるため、水分・塩分補給の徹底や休憩サイクルの管理を行っています。あわせて、熱中症のおそれがある作業員を早期発見できる報告体制と、症状悪化時の対応フロー・緊急連絡網を整備し、全作業員へ周知しています。

保護具の点検

ヘルメット・安全帯(墜落制止用器具)・防じんマスクなど、坑内作業で使用する保護具を定期的に点検しています。ひび割れ・摩耗などの劣化を見逃さず、速やかに交換することで、安全に使用できる状態を保っています。

機械・電動工具の点検整備

アーク溶接機やグラインダーなど使用頻度の高い機械・電動工具は、使用前点検整備を徹底し、異常があれば速やかに修理または交換しています。

ヒヤリハット報告

事故には至らなかった「ヒヤリ」「ハッと」した事例を報告・共有し、災害の未然防止に役立てています。

弊社の安全への取り組み

美東建設は「安全なくして良い工事なし」を全社員で共有し、送り出し教育・リスクアセスメント・現場パトロールを日常的に実施しています。地下という特殊な環境だからこそ、一つひとつの確認を丁寧に積み重ねることが、事故のない現場につながると考えています。

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